子犬の下痢が治らない本記事では、子犬の下痢を治すためにイメディスの健康診断と一般診療の検査を並行して行うことのメリットについてについて解説します。この子犬はペットショップで風邪をひいていて、お迎えする日も延期になっていました。往診の先生によれば、風邪は改善されたけども下痢の症状が治まらなかったのでお薬を処方し、改善されたらお迎えくださいとのこと。しかしお迎えした当日から下痢は続き1週間ほど経過観察をしてみたが改善が見られませんでした。もちろん、環境の変化によるストレスからの下痢も十分考えられますが、お迎えする前から下痢だったわけですから、ストレス以外にも原因はあるように感じました。※ペットショップでは、下痢は治ったと言い切ったそうです。その対応もいかがなものかとと筆者は思いますが。。。一般診療でやること、わかることかかりつけの動物病院では、検便と血液検査をおこないましょう。血液検査では数値で異常があるかどうか判明します。また検便は顕微鏡などで菌がいるかどうか検査をしてくれます。これらによって、体内に何かしらの菌や炎症がおきていることがわかります。月に1度。3か月に1度は定期健診をおすすめします。イメディス検査でやること、わかること今回のケースでは、下痢の症状が続いたこと以外におしっこの回数が多いことや涙の量も少し多く感じたこと、鼠経ヘルニアの疑いもあったこともあり全体的に検査、アレルギーの検査もおこないました。※以前の記事にも書きましたが、イメディスでは触れたことの無い物、食べたことのない物のアレルギーチェックもできます。犬猫は触ったり食べたことのないものは血液検査で検査ができないのです。一般診療の結果検便でカンピロバクターが検出されたとのことでビオイムバスターを処方されました。血液検査の結果は約1週間前後で、尿検査は後日採尿して再提出、涙焼けに関しては様子見。という結果だったようです。イメディス検査の結果下痢、軟便については、病院と同じくカンピロバクターが出ました。その他回虫、条虫、クロストジウムパーフリンゲンスの感染により腸炎を引き起こし下痢症状となっている可能性。またエンテロウイルスの感染により膵炎となり便が緩くなっている可能性があります。また膵臓よりインスリンの分泌が不足し、糖尿病の疑い。暴行にはクラミジア、肺炎連鎖球菌の感染により膀胱炎となっている可能性。また感染が起きていることにより結石ができやすくなり、ストルバイト結石ができている、もしくはできつつある可能性がある。以上検査結果でした。イメディスは病気の察知がとにかく早いイメディス検査を受けると、今現在かかっていない病気の発見に繋がることもあります。イメディスの一番良いところと言っても過言ではないのですが、これから発症する恐れのある病気をいち早くキャッチできるところです。例えば、前回の記事で紹介した脳の病気についてですが、実際に脳に腫瘍が見当たらなくても将来起きる可能性があるため、今からシャーリックや治療器を使用してケアをしていくわけです。今回の場合はエンテロウイルスの感染により膵臓にダメージがあると糖尿病になる可能性があるので最優先で治療をしてもらいます。薬とシャーリックの併用どう考えても急いで対応しなければならない症状、外科的な症状は薬を投与することが一番です。シャーリックは体全体のバランスを整えるもので薬ではありません。周波数とは体本来の機能を助けるものです。おかしいな?と思ったらまずは一般診療を受けていただき、慢性的な疾患や原因不明の解決しない病気の時にはIMC動物病院をぜひご活用ください。まとめ今回は一般診療とイメディス検査をおこなった症例になります。イメディスの弱い部分は定量分析、画像分析ができないところです。その点血液検査やレントゲンなどは定量分析、画像による診断が可能ですから、必ず受けたほうがよいと思います。ただ、イメディス検査ではいち早く異常を検知してくれること、感染症の場合、どのような菌に感染しているか、その感染症がどの臓器に影響を及ぼしているかなどより細かく検査できることが大きな強みです。是非セカンドオピニオンとしてIMC動物病院をご利用ください。ご注意くださいイメディス機器で動物のケアをしますと謡うお店はありますが、獣医師以外が医療行為を行うことはできません。くれぐれもお気を付けください。